歩行・走行時の足の時系列形状変形の相同モデル化
近年,健康への関心が高まっています.ウォーキングやジョギングなどの流行により,ランニングシューズも人間工学に基づき,高機能な製品が開発されています。プロのアスリートに関しては,本当にその人に合った靴やソールの設計・開発が行われるようになっていますが,一般の人に対して同様の設計・開発手法を適用するのはまだ困難です.では,本当に歩きやすい,走りやすい靴を設計するには,どうしたら良いでしょうか?そのためには,静止状態の足の形状を計測するだけでは不十分です.実は,人が歩いたり走ったりするときには,1~2cmほど足の裏の長さが変形しているのです.そのため、国内外で足の時系列形状変化を測定する研究が盛んに行われています。しかし、測定されたものはただの点の集合にすぎないため、得られたデータを定量的に扱うには課題が残されています。
そこで本研究では、多視点画像計測により取得された3次元の足の時系列形状データに対し、同一点数・同一位相幾何学構造を有した解剖学的特徴点から構成されるモデルで再現することを目的としています。またモデルに対して骨格構造を付与することで、得られたデータに解剖学的な情報(足の特徴点,特徴断面, 内部関節角度)を与えることにより、足の形状情報・骨格構造から人体計測学上の"意味"を抽出して,新しいシューズの設計・開発に貢献することを目指します.(M1 吉田)

